検査のご案内

INFORMATION FOR INSPECTION検査のご案内

GASTROSCOPY上部内視鏡検査(胃カメラ)について

上部消化管内視鏡検査(いわゆる胃カメラ)は、口から太さが約6〜9mmの内視鏡を挿入し、喉、食道・胃・十二指腸まで病気(炎症、ピロリ菌感染、潰瘍、ポリープ、癌など)を調べます。
適切な検査間隔(どれくらいで次の検査を受けたらいいだろうかなど)や適切な治療方針を立てることが目的です。

検査前には安全のために十分問診をさせていただき、血圧測定などからだの状態を把握させていただきます。
麻酔のアレルギーのテストをした後、十分にのどに麻酔を行います。
検査室では、検査を楽に受けていただくため鎮静剤などの麻酔を使用させていただきます。
なお鎮静剤は非常にごく稀でありますが、呼吸抑制など合併症を引き起こす場合がありますので、検査中はパルスオキシメーターなどを用いて呼吸管理をさせていただきます。
検査当日は、自動車や自転車などの運転はお控えいただいております。
検査当日運転する場合は、鎮静剤が使用できないため自己申告していただきます。

検査時間は5分から10分程度です。病気が認められた場合には、必要に応じて一部組織を採取(生検)します。
良性か悪性か、炎症があるかないか、などについて診断します。また必要に応じてピロリ菌感染の有無も調べます。
血液を固まりにくくする薬を飲んでおられる場合でも生検を行いますが、薬の種類によっては一旦薬を中止していただく場合がありますので、事前に指示させていただきます。

検査後は鎮静剤の効果が残るため、1時間ほど院内で休憩していただきます。休憩が終わった後は、原則としてその日に検査結果を診察室で説明します。
生検などを行った場合、病理検査の結果が出るまで約10日間を要しますので、再診していただくことになります。

わたしたちは、検査結果の説明をとても大切にしています。現在の状態をお伝えすること、今後どのようにしていくかを正確に知っていただく為です。

しばらくのどの麻酔が効いているため、1時間ほど飲食ができません。自宅に帰るまで飲食は控えていただくようにお願いしております。

上部内視鏡検査(胃カメラ)の予約について

  • 当クリニックで初めて検査を希望される方は、医師の診察を受けていただき、直接予約して頂くことをお勧めしています。当日の検査説明もさせていただきます。検査同意書はその際にお渡しします(ホームページからのダウンロードも可能です)。ただし他院からの紹介予約の場合(担当先生からのご紹介を意味します)は、初めて検査を受けられる場合でも電話での予約も承っております。検査同意書は、ホームページからダウンロードしていただくか、FAXで送付させていただくことになります。
  • 当クリニックで検査を受けたことがある方は、電話での予約を承ります。内服薬(抗凝固薬)を検査当日に中止していただく場合がありますので、電話もしくはFAXなどで問い合せする場合があります。検査同意書は、ホームページからダウンロードしていただくか、FAXで送付させていただくことになります。
  • 検査同意書は検査当日忘れずにお持ち下さい。

COLONOSCOPY下部内視鏡検査
(大腸内視鏡)について

下部消化管内視鏡検査(大腸内視鏡検査)は、肛門から太さが約10mm前後の内視鏡を挿入し、大腸に病気があるかどうかを調べる検査です。
検査の時にポリープ切除などの治療が、同時にできることが特徴です。

検査前には、安全に検査が行われるために十分問診をさせていただき、血圧測定などからだの状態を把握させていただきます。この検査はこちらが用意する検査着に着替えていただきます。

検査室では、検査を楽に受けていただくためにお腹の動きを調節する薬や鎮静剤などの麻酔の注射をさせていただきます。なお鎮静剤は非常にごく稀でありますが、呼吸抑制など合併症を引き起こす場合がありますので、検査中はパルスオキシメーターなどを用いて呼吸管理をさせていただきます。
当日は、自動車や自転車などの運転はお控えいただいております。当日運転する場合は申告していただきます。

検査時間は人によって異なりますが、10分から15分で終了します。大腸粘膜をよく観察するために、内視鏡機器よりエアが入ります。当クリニックでは、全員に二酸化炭素CO2を使用しています。通常の空気より、かなりお腹の張りが緩和され、検査後も苦痛や違和感を感じることが少ないです。
病気が認められた場合には、病変部位を明瞭にするために色素を散布したり、必要に応じて生検(一部組織を採取すること)します。

また大腸ポリープが見つかり、安全に切除できると判断した場合には、その場でポリープを切除します。
ポリープを切除した場合、2日から7日間飲酒・激しいスポーツ・遠方への旅行を控えていただいております。
血液を固まりにくくする薬(抗凝固薬)は、原則として当日のみ内服は止めていただいております。再開時期は検査の後で説明いたします。

検査後は、脱水の補正と鎮静剤などの効果をとるために、点滴をして1時間ほど院内で休憩していただきます。休憩後は、検査の結果を診察室で説明します。検査でポリープ切除や生検などを行った場合、病理検査の結果が出るまで約10日間を要しますので、再診していただきます。

わたしたちは、検査結果の説明をとても大切にしています。
現在の状態をお伝えすること、今後どのようにしていくかを正確に知っていただく為です。わからないことはいつでも聞いてください。

下部内視鏡検査(大腸内視鏡)の予約について

  • 当クリニックで初めて検査を希望される方は、医師の診察を受けていただき、直接予約して頂くことをお勧めしています。当日検査の説明もさせていただきます。ただし他院からの紹介予約の場合(担当先生からのご紹介)は初めて検査を受けられる場合でも電話での予約も承っております。
  • 当クリニックで検査を受けたことがある方は、電話での予約を承ります。内服薬(抗凝固薬など)を検査当日に中止していただく場合がありますので、電話もしくはFAXなどで問い合わせする場合があります。
  • 当クリニックで下部内視鏡検査を受けられるすべての方は、検査予定日のおおよそ1週間前までに、検査前検査(採血)と検査前の下剤(腸管洗浄剤を含む)の処方を受けに来院していただきます。その際に検査の下剤の飲み方、検査の説明、内服薬(抗凝固薬など)などの確認をさせていただきます。検査同意書はその際にお渡しします(ホームページからのダウンロードも可能です)。
  • 検査同意書は検査当日忘れずにお持ち下さい。

Endoscopy equipment内視鏡検査機器について

世界で約7割の市場シェアを誇る信頼・安心のオリンパス社の消化器内視鏡を使用

当クリニックでは、昭和57年の開院以来ずっとオリンパス社の内視鏡機器を使用しています。1919年に顕微鏡メーカーとして創業したオリンパス社は、顕微鏡で培った微細なレンズ加工や組み立て技術を医療用内視鏡に生かしています。

オリンパス社の消化器内視鏡は、世界で約7割の市場シェアを占めています。私たちは「EVIS LUCERA ELITE(イーヴィス ルセラ エリート)」が発売された2013年から使用しております。このシステムは、従来の機種より観察性能や操作性が向上されており、より確実に病気を診断でき、より安全にまた楽に検査を受けることができるように、様々な面で細かく工夫がなされております。

オリンパス社の内視鏡機器は、特に操作性では他社の製品と比べて日々進化を遂げており、今後はAI支援機能を搭載した次世代の内視鏡システムも近々導入予定にしております。

これからも内視鏡検査を受けられる患者さんのためにオリンパス社の製品を使用していきたいと考えております。

内視鏡ビデオスコープシステム EVIS LUCERA ELITE(オリンパスメディカル)

  • 癌などの微細な病変を、早期に発見し、診断することを可能にさせたNBI(narrow band imaging)システムを搭載しています。
    NBIは、オリンパスが独自に開発して2006年に実用化した観察手法です。このNBIのシステムは2011年に「内閣総理大臣発明賞」を受賞しています。内視鏡で病変を観察するときは普通、光の三原色である赤、緑、青(RGB)を合わせた白色光で観察します。これに対して、NBIでは赤を除いた青と緑の光で観察するのです。NBIでは血液中のヘモグロビンが青色光を吸収して粘膜表面の毛細血管を浮かび上がらせることで、癌などの微細病変部を見やすくします。特に食道がんではNBIにより早期がんが非常に見つけやすくなりました。
  • 「受動湾曲」「高伝達挿入部」「硬度可変」といったオリンパス独自の技術により大腸内視鏡スコープの操作性が格段に向上しました。
    「受動湾曲」はスコープが腸壁にあたると自然に曲がっていく設計がなされています。S状結腸や脾彎曲などの曲がりが強いところの通過でサポートしてくれます。「高伝達挿入部」とは、スコープ先端にスムーズな動きが伝わりやすく設計されています。細かい動きを的確にサポートしてくれます。「硬度可変」は手前の調節リングを回すことで、スコープのシャフトの硬さを自由自在に変えることができ、スムーズで苦痛のない挿入を可能にしてくれます。細やかな技術の結集が素晴らしい操作性を可能にしています。

内視鏡機器はオゾン水で「消毒・除菌・乾燥・保管」感染防御対策も万全です。

当クリニックでは、内視鏡機器の感染防御対策として、消毒・除菌・乾燥・保管作業を効率的に行うため以下の機器を使用しております。

オゾン水内視鏡消毒機 OED-1000S(IHI: 新鋭工業株式会社)

  • 薬剤を使わずオゾン水を使った消毒で、世界で初めて医療機器の認可を取得しています。
  • 新鮮なオゾン水を、一回の洗浄ごとに、毎回生成して消毒します。
  • オゾン水は分解により水と酸素に速やかに戻ります。そのうえ薬剤を使用しないので、薬品による人体に対しての残留毒性などの心配がありません。
  • オゾン水は中性であり、分解されて水になった後も中和処理の必要がなく、そのまま排水でき、また生成の際に特別な材料を必要とせず、地球環境に優しくまた経済的です。
  • オゾン水濃度計を搭載しており、消毒工程中のオゾン水濃度を含めて、直接監視、モニターできます。種々の原因でオゾン水濃度が低下した場合には、自動でオゾン水を追加することにより至適なオゾン濃度を維持し、安定した消毒効果を発揮します。

常に清潔な内視鏡を使用できるように「乾燥・送風」

乾燥・送風機能付軟性内視鏡保管庫 KD-30(IHI: 新鋭工業株式会社)

  • 内視鏡の再生処理(洗浄・消毒・保管作業)に関して、われわれ医療従事者の感染対策を全面的にバックアップするシステムです。
  • ガイドラインで推奨されている「乾燥」と「清潔」にこだわり、常に清潔な内視鏡を使用できるように、乾燥・送風機能が搭載されています。
  • 保管時に内視鏡のチャンネル内に残っている水分を、送風で確実に乾燥させることができます。
  • 他社の内視鏡洗浄機では、チャンネル内、鉗子口内には水分の残存があり、細菌、ウイルス、真菌が繁殖する可能性があります。また内視鏡乾燥に必要なイソプロピルアルコールなどの薬剤が、今回のコロナ禍などにより不安定供給な状態でも、安定した感染対策が可能になっています。
  • 内視鏡を清潔にまた安全に保管でき、最適な院内の環境づくりができています。

超音波診断装置

超音波診断装置 Xario 100(キャノンメディカルシステムズ:旧東芝メディカルシステムズ)

超音波診断装置は、リアルタイムに検査画像が得られ、その場で診断が可能です。そのうえ被曝の心配が無いことから、腹部臓器や循環器、産婦人科、運動器などの広い臨床分野で、ルーチン検査や精密検査の目的で幅広く使われているのが現状です。当クリニックでは、腹部超音波検査を中心に精密検査を行っています。検査室や診察室や静養室での使用が可能です。非常に画像が鮮明であり、小さな病変も見逃すことの無い高性能な装置を手軽に持ち運べ、簡単に操作できる非常に有用な検査方法と考えています。